こんにちは、webライターのげんた。です。
これまでにずっと思ってた主題歌の凄さをまとめたいと思います。
脚本から世界観を楽曲に浸透させている
作品完成前に楽曲が完成する
主題歌は、作品の脚本から世界観を理解し、楽曲制作されることが多いです。
ただ、脚本を読むといっても主題歌の歌詞に入れ込むことができる文字数は約500文字程度。何を歌い、その中で何を伝えるのか、作品の世界観を守りながら創られる、と考えると非常に高度な技術である。
アーティストによる世界観のアレンジ
脚本から世界観を自らに浸透させた後、アーティストなりの言葉にアレンジされる。しかし、作品のニュアンスをずらすことはない。
そのアーティストなりの言葉で、その作品のニュアンスを表現している。
同じ脚本を見ても、別のアーティストが楽曲を作った場合は、当たり前だが同じ歌詞にはならないだろう。しかし、世界観のニュアンスをずらすことはこれもまたないだろう。
アーティストの魅力と作品とが一致している
心の底を熱くする楽曲
イメージは、ハイキュー!!の主題歌 SPYAIRの「イマジネーション」、ドラマ『だが、情熱はある』の主題歌 SixSTONESの「こっから」。
苦しさ自分の弱さを感じながらも乗り越えていく強さを感じるような楽曲で、自らも負けないように、強く居ようと力を与えられる。また、主題歌を歌うアーティストは歌声のエネルギーや、メンバーたちの発するエネルギーが強く感じられる魅力がある。この魅力と、作品の内容が一致している。
心の底まで染み込む楽曲
イメージは、ドラマ『silent』の主題歌 Official髭男dismの「subtitle」や映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌 Mrs.GREEN APPLEの「Soranji」。
一瞬の大切さ、自分の弱さ儚さなどを言語化した楽曲で、自らの過ごす今を大切に、このままでいいのかと行動を深く考えさせられる。主題歌を歌うアーティストは、繊細でそれでも芯の強さを感じる魅力がある。この魅力と、作品の内容が一致している。
感動のクリエイト
作品の理解を助ける歌詞
感動を生むため、主題歌は作品の理解を助ける役割を担う。
主題歌の歌詞で思いつかないもどかしい思いを言語化したり、作中の登場人物の思いをまっすぐ歌詞にすることでその作品の伝えたいニュアンスが顧客に伝わり、顧客はより作品を楽しむことができるのである。登場人物の感情が今の自分に重なっていると理解することで、作品への満足度が上がり、感動に繋がるのである。
内容と楽曲によるシナジー
主題歌は、アニメであれば作品の最初に毎回流れ、映画であればクライマックスで一度流れることが多いです。これは、どちらも感動を生み出す上で非常に効果的であると考えます。
アニメであれば、主題歌を何度も聞くことになるので、その曲で作品を想起させ印象に残ります。その結果、作品を継続して見るきっかけになったり、その作品を好きになるきっかけになったりします。それだけでなく、アニメの重要な場面で主題歌が流れると、いつもはオープニング等で聞いているものが作品の中で流れるというギャップで、より作品への感動が大きくなります。
映画であれば、クライマックスに流れる時に、聞こえてくる歌詞の一つ一つがその映画の重要なエッセンスを紡ぎ作品全体のまとめをしてくれることで、これまでの過程を想起し感動しやすくなる。
これらは、作品だけでも、主題歌だけでも感動は起こすことはできず、両者が合わさることによって生まれるシナジーである。
まとめ
作品の内容はもちろんですが、主題歌もまた私たちにメッセージを届けてくれています。
作品の中で伝えたい思いを、アーティストが自分なりに翻訳して、そのどちらもがあるから伝えたいニュアンスを理解することができるのです。
作品を見終えた後、前を向く力をもらえたり、大切なものを再認識できたり。
これからももっと主題歌を深く楽しみたいと思います。
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